大正琴を弾こう〜上級編〜
大正琴を弾こう〜初級編〜
大正琴を弾こう〜中級編〜

 【大正琴について】

 

 大正琴は 二弦琴とタイプライターを応用して 大正元年(1912年)に 森田吾郎氏によって発明された 日本のオリジナル楽器です。


五線譜でなく数字譜でわかりやすかったこと 西洋文化への関心が高かったことで大流行しました。 


その後 大正琴は多くの大正琴流派が生まれメーカーが工夫をこらし 時代に合わせて改良され 今日に至っています。

 

 

【琴修会の大正琴の特徴】



♫等間隔鍵盤型


大きなキーボタンて指落ちのないスムーズな指運びができます。細かい音や連符が弾きやすく オクターブも指がとどくので小さな手の方も運指が楽です。


♫正確な音程


弦高(フレットから弦までの間隔)が低く 高音まで音程が正しくとりやすくなっています

 

 

 

・等間隔鍵盤大正琴は 琴修会会員様限定販売です

【数字譜について】


ドレミファソラシド  

1234567

休符は0  

音の長さを表す五線譜🎼での音符の旗となる部分は 数字の下にーや=を付けます。

音の高低は 数字の上下に・をつけて区別します。


これが 数字譜で  大正琴のお稽古はこの数字譜を使います。


調性やフレーズが 一目見ただけではわかりにくいですが

数字が大正琴のキーに 書き込んであるので  運指はらくらく♬

音域  29 28  です。



【ピックの違い】


柔らかいピックは 繊細な表現をしたい時 使っています。高音域の穏やかなトレモロ表現が多くある曲にむいています。消えていくような モレンドがかけやすいです。


固いピックは アタックが強いので  民謡や 演歌を弾くときなど使っています。


その中間のピック。これが 一般的なので 初心者の方にはこれをおすすめしています。


すべりどめの工夫があるピックが、使いやすいですよ(^^)v


好みもあるので いろいろ弾き比べて頂くと楽しいと思います


【トレモロ奏法について】


トレモロとはイタリア語て

「振動」「震える」という意味を持っています。


同じ高さの音を小刻みに 向こう弾き返し弾きを繰り返すピッキングします。


大正琴は音がはやく減衰するので フレーズ感を出す為によく使います。その方が表現も豊かになりますが 困った事にそれが  なかなか難しいです。大正琴の代名詞のような奏法なので 是非繰り返し我慢して練習してください。

    

・指先で弾こうとせず、手首の力を抜いて柔らかく「バイバイ」する。

・ピックは垂直、直角に 弦にあてる


きっと素敵なトレモロになるはずです。




【弦替えについて】


弦は  サビてくるし 弾いているうちに だんだんテンション(張力)もおちて ピッチ(音程)もあわせにくくなるので  弦を替えをします。


弦の劣化は練習量にもよります。潮風のあたるお家の方は錆びやすいでしょうし、手汗をかきやすい人 そうでない人・・様々ですが 演奏会の前には替えたいですね。

コツは最後まで弦を引っ張りながら巻くこと。

初めは 大変ですが 何回か張り替えてると これも 上達します(^-^)v


弦を替えたときはついでに埃も取り除きあちこち磨いて下さい。

大正琴ケースの中の乾燥剤の交換もお忘れなく(^-^)v

【大正琴の会派

   「なにが違うの?」
よくご質問を受けます。

琴修会 琴伝流 琴城流・・
確かに名前も そっくりですね

京都府北部地域は 琴修会と木村流大正琴さんが多いですが 全国的には 大小あわせて100以上の会派があります。

歴史の浅い楽器なので 楽器の形も 演奏の方法も 発展途上であるのがその理由・・。伸びしろいっぱい って事でしょう

会派が違うと  それを束ねる協会組織が違って 会派ごとにタイアップしている楽器メーカーも違います。世襲の家元制度の会派もあったりします。

琴修会は公益社団法人大正琴協会に所属しています。楽器メーカーはライリスト  社。

いろいろな会派がありますが
共通項は【大正琴愛好❤️団体】


【綺麗な音を出すこつ】


大正琴はどなたでも弦を弾けば音が簡単にでます。音を出すまでに苦労する楽器が数々ある中 すぐに曲の練習ができる大正琴は とても魅力的です。

ならば きれいな音で弾きたいものですね。その為のコツは 至ってシンプルです。


・キーボタンをしっかり押さえる

・正確な調弦

・メンテナンスはこまめに


次の音が上方に進行している時は

前の音の押さえを少し残してかぶせるようにすると良いです。反対に下方に進行している時は同時に指を離す。これが厄介で ギジッ

と雑音が入りやすい・・。ただ曲によっては その音を鳴らしたい場合もありますが それは希なので 音の変わり目を滑らかにするには ただただ丁寧な運指を心がけるのみです。


湿気は大敵です。金属部分は、ほっておくと錆ます。埃は湿気をすいますのでこまめに拭きましょう。乾燥剤の交換もお忘れなく。